
“いま”の需要のまま出店すると、売上が伸び悩む理由
コインランドリーの経営は、ここ数年で大きく変化しています。
「乾燥機中心で回す」から、洗濯乾燥機中心で回す運営へ。
実際に直営店などの店舗づくりを行っていて「失敗したなぁ」と思うのは以下のようなケースです。
■ 失敗例:「初期費用を抑えた結果、売上が伸びない」
洗濯から乾燥機までノンストップで行える「洗濯乾燥機」。
今やコインランドリーの「顔」ともいえる重要な機器ですが、実は1台当たり200万円以上する高級品なんです…。
もともと、コインランドリーは「雨の日に洗濯物が乾かない=ガス乾燥機の利用」のイメージが高く、さほど洗濯乾燥機の需要はそこまで高くありませんでした。もしかすると、今現在も洗濯乾燥機を使ったことがない方は大勢いらっしゃるかもしれません。
そのため、10~7年前の当時、そこまで需要が見込めない洗濯乾燥機を予定台数から1台減らした店づくりを行い、初期費用を抑えました。
最初の数年は順調です。
でも、洗濯乾燥機が身近になってきた昨今、売上が思ったより伸びない…。
追加したいけど、スペース的にもう増やせない。
当時における「いま」の需要しか考えていなかったがために起きてしまった失敗でした。
■ なぜ売上が伸びないのか?
ポイントは、数年前と違って、コインランドリー経営は“洗濯乾燥機が主役になっていること。
昔の店舗では、乾燥機が中心で「洗濯→乾燥」とお客様が工程を分けて使うスタイルや、家庭では洗えない大物衣類を「洗濯のみ」行う利用方法が主流でした。
しかし今は、
✅ 洗って乾かすのが一度で終わる
✅ 時間が短縮できる
✅ “楽さ”にお金を払ってくれる
というニーズが強く、
1回の単価が高い洗濯乾燥機が売上の柱になっています。
つまり、洗濯乾燥機が少ないと、
❌回せるお客様数に限界が出る
❌単価が上がりきらない
❌売上に“打ち止め感”が出る
という状態になりやすいのです。
■ 「あとから追加」が難しいのが、この失敗の怖いところ
さらに厄介なのが、最初から増設想定がないレイアウトで店づくりをしてしまったこと。
洗濯乾燥機は、
📝機器自体のサイズ
📝給排水・ガス・排気の取り回し
📝動線(人の流れ)
これらを含めて計画する必要があります。
そのため、売上が伸び悩んでから
「やっぱり1台増やしたい」と思っても…
❌ 置くスペースがない
❌ 工事が大掛かりになる
❌ 追加導入のコストが跳ねる
という壁が生じてしまったのです。
■ 同じ失敗しないために、「これからのコインランドリー」を考える
7~10年前の当時も、店づくりについては真剣に考えてきたつもりです。
ですが思い返すと「いま失敗しない」レイアウトを選んできてしまったなという反省があります。時代は刻一刻と変化していきますので「洗濯乾燥機が主流」という“いま”の常識すら、数年後には昔の常識になってしまうのではないでしょうか。
では、これからの店づくりで大切なのは何か?
結論から言うと、「未来の需要」を前提に、最初から“伸びしろ”を設計しておくことです。
ここで大事なのは、
「いま洗濯乾燥機が流行っているから、とにかく増やせばいい」という単純な話ではありません。
今後さらに、
✅共働き世帯の増加
✅家事の時短ニーズ
✅洗濯乾燥機の利用が当たり前になる環境
✅大物洗い+乾燥まで一気に済ませたい需要
この流れが続くとすれば、
“洗濯乾燥機を選べる店”=選ばれる店になっていきます。
つまり「いま」だけではなく、
数年先を見越した計画が必要になるのです。
■ 「将来増設できる余白」を作るのが最大のポイント
今回の失敗例で一番痛いのは、
「洗濯乾燥機を増やしたい」と思った時に、増やす選択肢が消えていたことでした。
だからこそ、ララ・ドリームでは店づくりの段階で、
✅ 伸びた時に増設できる“余白”を確保する(心の“余白”でもOK)
✅ ライフライン(給排水・ガス・排気)を想定した設計にする
✅ 将来的な機器入替や配置変更ができるように動線を作る
という考え方を大切にしています。
いわば、「最初から完成形を作る」のではなく、
お店が成長できる計画にしておくということです。
■ それでも初期費用を抑えたいときは?
もちろん、初期費用とのバランスは重要です。
現実的には、誰もが「できれば抑えたい」と考えます。
だからこそ、費用を抑えるときに大事なのは
“減らしていい機器”と、“絶対に減らしてはいけない機器”を見誤らないこと。
たとえば、
🌀利用頻度が偏る機器の台数を調整する
🌀回転率と単価のバランスを見て設計する
🌀一旦は入れないが「置ける」状態を作っておく
こうした設計であれば、
無理なく初期費用を抑えつつ、将来の伸びしろを残せます。
「ただ削る」ではなく、
“伸びる余地を残したまま”初期費用を抑えることが重要なのです。
■ まとめ:「いま」の需要だけで作らない
コインランドリー経営は、
店づくりの時点で将来の売上の上限が決まってしまいます。
そしていま、ここ数年の変化を見て強く思うのは
「いまの需要は、数年後の当たり前になる」
ということ。
だからこそ、いまの常識だけで作るのではなく、
数年後も選ばれる店を目指した計画が必要です。
■ ララ・ドリームが大切にしていること
私たちは、機器を販売するだけの会社ではありません。
オーナー様と一緒に悩んで、考えて、そのときそのときの最善を選んでいけるような企業でありたいと考えています。
もし、
✅機器構成で迷っている
✅初期費用と売上のバランスが不安
✅出店後に伸び悩まない設計にしたい
そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。「未来の売上」を守る店づくりを、いっしょに考えます。


